• テキストサイズ

ぼくらはDreamer【気象系BL】

第16章 ♥DVDレンタルしてどうするの?


「オレ? オレは…、入ったことあるよ?」

ほうほう、”雅紀”と呼ばれたこの爽やかチャラ男、なかなか正直ではないか?

普通は羞恥心からか、あまり堂々と宣言したりはしないものなのだが。

「で、智はあるの?」

なるほど、色黒ギョサン男は”智”か。

「オイラはねぇ、ないよ?」

今時”ない”とは、これは驚きだ。
見た目も天然記念物の如くフワフワしているが、まさかね…

「入ってみる?」

「えっ、いいの? やった~」

なんて無邪気なんだ。

”智”とやら、
君は知っているのか?
この暖簾の奥に何があるのか。

「ほら、いくよ? せ~の~」

そんな掛け声をするほど、大そうなものではないぞ?

「えいっ‼」

”智”よ、君もノルのか!

仕方ない。
一度目を付けた客だ。
最後まで見守るとしよう。

私は返却されたDVDを棚に並べるフリを装い、二人の背後にそっと忍び寄る。

「ねぇ、凄いよ、これ!」

どれどれ?

なんとそれは新作ではないか!

「どれ? あぁ、”〇吹き娘”ね。それなかなか良かったよ?」

もう視聴済みなのかい!

「へぇ…。雅紀こういうのが好きなんだ?」

「そうでもないんだけどさ、一応ね?」

なんだその”一応”って…

「雅紀って、やっぱりエッチなんだね」

そうだろうね?
じゃなきゃココには来ないでしょ?
/ 403ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp