• テキストサイズ

ぼくらはDreamer【気象系BL】

第2章 ♥私は怪しいホテルマン


105号室の清掃は後回しだ。

私は今来たばかりの通路を、足早に引き返した。

清掃道具を載せたカートを通路にほったらかしたまま、フロントルームに入ると大急ぎでモニターの電源を入れた。

映し出されたのは無人の105号室。
それを101号室に切り替えた。

映し出されたのは…

なんだ、このカップル?

こういうのが俗に言う“バカップル”ってやつか?

硬派な男が両手を広げると、フワフワ金髪が飛び付く。

しっかりとフワフワ金髪を両手に抱きとめ…クルクル?

フワフワ金髪の、フワフワのスカートがフワッと膨らむ。

はぁ…
ここが草原か海辺だったら、と思ってしまう。

ま、これはこれで面白いか…

2人はクルクル回りながら、ベッドへ雪崩込む。

偶然なのか、それとも計算ずくなのか、フワフワ金髪が硬派な男に組み敷かれる格好になった。

フワフワ金髪がウットリとした顔で、硬派な男を見上げる。

この“娘”、案外可愛いじゃねぇか。

フニャンと笑った笑顔…
これは“最終兵器”並の可愛さだ。
/ 403ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp