第15章 祭りだ、わっしょい!
モグモグと口一杯に和子ちゃんのフランクフルトを頬張り、滲み出た肉汁をじっくりと味わう。
「ん、やぁん…和子…それ、弱いの…ぉ…」
そうかそうか、ここが弱いのか…
って、和子ちゃん? もしかして経験おありなんですか?
ま、そんなことはどうでもいいや。
この和子ちゃんの顔に似合わず極太のフランクフルト、思う存分堪能させて頂こうじゃないか。
俺は一心不乱に舌と唇で和子ちゃんのフランクフルトを扱いた。
「あん、もうダメ…出ちゃうから、離してぇ…」
和子ちゃんの手が俺を引き剥がしにかかる。
「ら〜め、ごどばばいっで?」
ニッコリと最上級の笑顔を和子ちゃんに向けた。
「やん、本当に…ね、離して…?」
俺は和子ちゃんのフランクフルトを口に咥えたまま、首を横に振った。
すると…
見上げた和子ちゃんの表情が一変する。
えっ、ちょっとその顔…怖いんですけど?
“鬼の形相”とは、正しくこの顔のことを言うんではなかろうか?
さっきまでウルウルだったお目目はシュッと細められ、鼻の穴は最大限に開かれ、甘い吐息を漏らしていた筈の唇は真一文字にキュッと結ばれている。
俺は和子ちゃんのフランクフルトを口から出し、その場から二歩ほど下がって膝を付いた。