第15章 祭りだ、わっしょい!
オレは迷わず和子ちゃんを抱きしめた。
「え、ちょっと…」
驚いて顔を上げた和子ちゃんの両手が俺の胸を押す。
「あ、ご、ご、ごめん! いや、なんか嬉しくって、つい…」
俺は和子ちゃんを開放して、照れ臭そうに目をキョロキョロさせる顔を見下ろした。
「あの…和子、一目惚れ…みたい」
へ?
一目惚れって…
「オレに?」
コクリと頷く和子ちゃん。
白い肌に、赤く染まるほっぺが可愛い。
「和子、おかしいのかなぁ…」
「おかしくなんかない! 普通だよ」
オレはもう一度和子ちゃんを抱きしめた。
「だって俺も同じだもん、和子ちゃんと…」
えっ、とオレを見上げた和子ちゃんの顎を、オレの手が掴んだ。
「キス、してもいい?」
和子ちゃんが小さく頷く。
そしてウルウルの瞳がそっと伏せられた。
オレは吸い寄せられるように和子ちゃんの唇に自分のそれを重ねた。
柔らけぇなぁ~
触れるだけのキスじゃ物足りなくなって、オレは和子ちゃんの頬を両手で挟み込むと、深く深く唇を重ねた。
ペロペロと舌で和子ちゃんの口の中を楽しむ。
ほんのりとケチャップの味がする。
「ん、ふぅっ…はぁ…」
和子ちゃんの息が続かなくなったところで漸く唇を離し、和子ちゃんの甚兵衛の脇の紐を解いた。