第15章 祭りだ、わっしょい!
「違うわ、今日は友達と一緒なの」
潤子の親指がクイッと指す方を見ると、こりゃまた華やかな3人。
「おい、紹介しろよ?」
潤子に口パクで伝える。
「ホント、あんたも好きだねぇ。まぁいいわ、えっとこの金髪フワフワ、ゴスロリ風浴衣の娘が”智子”よ」
「智子で~す♡ よろしくね~♡」
おいおい、なんだこの右肩上がり⤴の娘は…
超可愛いじゃん。
「で、こっちのアップヘアの赤い浴衣の娘が”翔子”」
「翔子と申します。初めまして…」
ほほ~、この娘は”純粋”を絵に描いたような…
うん、いいんじゃね?
「で、この娘が…って、何隠れちゃってんの? ほら、この娘は”和子”」
「どうも、和子…です」
和子ちゃんか…
黄色い甚兵衛から覗く白い肌…
ん?
なんだなんだ?
これちょっとヤバくない?
オレのフランクフルトレーダーが激しく反応してるぞ?
「おい潤子、売り上げ協力してよ?」
「いいわよ? ここで会ったのも何かの縁ですもの、ねぇ皆?」
「ありがてぇ」
俺は前もって用意してあった”例のモノ”を鉄板の上に転がした。
「特別美味いの焼いてやるよ」
オレは特製フランクフルトを、そりゃ丁寧に鉄板の上で転がした。
この計画、上手く行くといいけど…