第13章 オイラは売れっ子カメラマン
カメラマン智side
オイラの仕事はカメラマン。
カメラマンと言っても色々で、人物専門のカメラマンもいれば、風景写真なんかを専門にしているカメラマンだっている。
オイラ?
オイラは後者、かな?
勿論依頼さえあれば人物だって撮らないわけじゃない。
まぁ、選り好み出来るほど有名でもないから、結局はなんでもござれ、なんだけどね?
お仕事しないと”おまんま”食いっぱぐれちゃうからね。
そこは仕方のないことだ、ってちゃんと割り切ってるんだ。
中には割り切れないカメラマンもいるけどね。
と、まぁオイラのことはここらへんにしといて…。
つい一週間ほど前のことだ。
オイラが”師匠”と慕うカメラマンから仕事が回ってきた。
本当なら師匠自ら受けたい仕事だったらしいけど、どうにも都合がつかない。
そこでオイラにお零れが回ってきた、ってわけだ。
被写体は”人”。
それも”男”だ。
被写体が可愛い”女の子”を想像してたオイラは」、”男”と聞いてちょっとばかしガッカリした。
テンションはダダ下がりさ…。
でも一度引き受けた仕事。
しっかりやるさ。
おっと、もうそろそろモデルの”彼”がやって来る頃だ。
トントントン…
「は~い、ど~ぞ~」
「失礼します、あの撮影のお願いをした二宮です」
二宮くんか…可愛いじゃん(^_^)