第12章 ♥家”性”夫は見た?
「あ、一つだけ忠告ね? ダーリン…潤君なんだけどぉ、すっご~く口煩いからぁ、お洗濯もちゃ~んと、色物と白いの、分けて洗ってね?」
「はい、承知いたしました」
「じゃ、ちょっとだけお昼寝してくるね? 終わったら起こして?」
可愛いお口で欠伸を一つすると、奥方様は二階へ続く階段を上って行った。
「さて、やるか…」
まずは白シャツから…って、どんだけあんだよ?
大型の洗濯機は、見る見るいっぱいになった。
洗剤と柔軟剤を投入して、スイッチOn!
後は洗濯機が止まるまで、風呂掃除でも…
浴室への扉を開けた。
「こ、これは…」
映画とかで良くお目にかかる、ライオンさんのお口からお湯が出る、アレではないか!
それにこの広さ…。
俺の部屋の何倍?
銭湯並みの広さはあるな…。
気持ちよさそうだなぁ…。
ズボンの裾を膝まで捲り上げ、デッキブラシを手にした。
洗剤をタイルに巻き、デッキブラシでゴシゴシ丁寧に磨き上げる。
それが終わると今度はシャワーで洗剤を流すだけ…なのに、何故こんなびしょ濡れに?
エプロンはおろか、ズボン、下着に至るまでビッショビショ…。
仕方がない…。
俺はズボンと下着を脱ぐと、乾燥機の中に放り込んだ。
少しばかりお尻が寒いが、エプロンで辛うじて前は隠れるから、まいっか~