第11章 Dream House feat.「こたつ de ×××」
いつの間に眠ってしまったのか、僕が目を覚ましたのは真夜中だった。
腰の辺りに重みを感じて、薄闇の中目を懲らした。
次第に慣れてきた視界に飛び込んで来たのは、濃ゆい顔…じゃなくて松潤の寝顔。
僕はゆっくり腕を退けると、僕は身体を起こした。
「…起きたの?」
「えっ、あぁ、うん。…みんなは?」
広いリビングには、僕達以外の姿はなく…
「…翔君…は?」
「みんな明日朝早いから、一足先に帰ったよ?」
そうだったんだ…。
みんな先に帰ってしまったんだ…
そう思ったら急に寂しくなってきた僕は、隣でまだ寝転がったままの松潤の胸に顔を埋めた。
「ホント、寂しがり屋だね?」
僕は無言で頷く。
だってほんの数時間前までは、ここにみんなの笑い声が溢れてたのに、今はこんなにシンとしてるのが、僕には耐えられない。
「俺、翔さんに“許可”貰ってんだけど、いい?」
“許可”って、
「何の?」
松潤の手が僕の髪を撫でたと思ったら、急に頬を両手で包まれた。
「何の、って…ホント鈍いよね、智は…」
あ、今“智”って呼んだ?
えっ、まさかそう言うこと?
「ちょ、ちょっと待って。いいけどさ…いや、そうじゃなくて…えっと…」
「口、煩いよ?」
パクパクする僕の唇は、松潤の唇に見事に塞がれた。
翔君以外の唇、久しぶりかも…