• テキストサイズ

ぼくらはDreamer【気象系BL】

第11章 Dream House  feat.「こたつ de ×××」


いつの間に眠ってしまったのか、僕が目を覚ましたのは真夜中だった。

腰の辺りに重みを感じて、薄闇の中目を懲らした。

次第に慣れてきた視界に飛び込んで来たのは、濃ゆい顔…じゃなくて松潤の寝顔。

僕はゆっくり腕を退けると、僕は身体を起こした。

「…起きたの?」

「えっ、あぁ、うん。…みんなは?」

広いリビングには、僕達以外の姿はなく…

「…翔君…は?」

「みんな明日朝早いから、一足先に帰ったよ?」

そうだったんだ…。
みんな先に帰ってしまったんだ…

そう思ったら急に寂しくなってきた僕は、隣でまだ寝転がったままの松潤の胸に顔を埋めた。

「ホント、寂しがり屋だね?」

僕は無言で頷く。

だってほんの数時間前までは、ここにみんなの笑い声が溢れてたのに、今はこんなにシンとしてるのが、僕には耐えられない。

「俺、翔さんに“許可”貰ってんだけど、いい?」

“許可”って、

「何の?」

松潤の手が僕の髪を撫でたと思ったら、急に頬を両手で包まれた。

「何の、って…ホント鈍いよね、智は…」

あ、今“智”って呼んだ?

えっ、まさかそう言うこと?

「ちょ、ちょっと待って。いいけどさ…いや、そうじゃなくて…えっと…」

「口、煩いよ?」

パクパクする僕の唇は、松潤の唇に見事に塞がれた。

翔君以外の唇、久しぶりかも…
/ 403ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp