第11章 Dream House feat.「こたつ de ×××」
休憩を挟んで、僕達はまた作業を開始した。
ペンキの乾いた板を、和が図面通りに並べて行く。
それに翔君と相葉ちゃんが金槌片手に、釘を打って行った。
翔君も相葉ちゃんも、Tシャツの袖を捲りあげ、タオルを捻り鉢巻に、まるで大工さながらの動きを見せる。
やっぱり力仕事はこの2人に任せて正解だ。
でも、
「ここ、ズレてるんじゃない?」
微妙なズレを松潤が指摘する。
どうやら力仕事には向いてるけど、繊細な仕事は不向きな2人のようだ。
「どこがよ?」
って翔君が言えば、
「ちょっとぐらい大丈夫だって、ねぇ?」
なんて答える相葉ちゃん。
ある意味いいコンビなのかもしれない。
「監督、何とか言ってやったら? ほっといたら作業進まないよ?」
3人のやり取りを笑って見ていた和が、またしても肘で僕を突く。
「ふふ、大丈夫だよ。だって松潤だよ?」
「それもそうですね」
僕と和はは3人に見えない様に、こっそり笑い合った。
でも、目ざといんだよね、松潤て…
「そこの2人、なにサボってんの?」
低~い声に、僕達の肩はビクンとなった。
これじゃあ、どっちが監督だか分かんないや…