第11章 Dream House feat.「こたつ de ×××」
4人は監督である僕の指示の下、着々と作業を進めて行く。
僕と松潤も、翔君と相葉ちゃんがのこぎりで切った木材に、ペンキで色を付けて行く。
それを和が受け取って日当りの良いところに並べて行った。
広い庭はすぐに、色とりどりの板や木材で溢れた。
「後はペンキが乾くの待つだけですね?」
和が首に巻いたタオルで額の汗を拭った。
「うん。速乾性のペンキ使ってるから、そんなに待たなくても大丈夫だとは思うけど」
「お茶煎れたから、ちょっと休憩でもしない?」
お盆に乗せたグラスを縁側に並べながら松潤が声をかける。
真っ先に飛びついたのは…やっぱり相葉ちゃんだった。
「おやつにプリンもあるよ」
「マジで?」
あ、翔君がプリンに反応した。
「俺達も頂きましょっかね、監督?」
和が肘で僕を突く。
「もう、やめろやぃ」
僕達はじゃれ合いながら、縁側の空いたスペースに腰を降ろした。
潮風が気持ちよくて、僕は段々瞼が重たくなるのを感じた。
「智君、眠たくなっちゃった?」
「ブランケットでも持ってこようか?」
翔君も松潤も、どうしてこんなに僕を甘やかすんだろう?
僕が一番年上なのに…もっとしっかりしなきゃ。
「ううん、大丈夫。あとちょっとだもん、頑張るよ」
僕は4人に向かってガッツポーズをして見せた。