第11章 Dream House feat.「こたつ de ×××」
玄関で靴を脱ぐ間もなく、僕は翔君腕に背中から抱き竦められた。
顎を掴まれ、上向いた僕の唇に翔君の唇が重なる。
「ん…しょ…まって…」
「待てない…」
翔君の性急な手が僕のシャツをたくし上げ、肌を這う。
「ね、シャワーぐらい…させて?」
「いらないよ…」
「でも…あ、やぁ…ん…」
胸の尖を摘まれ、身体に甘い痺れが走る。
腰に回った翔君の腕が、膝から崩れそうになる僕を支えた。
グッと引き寄せられると、腰のあたりに感じる翔君の熱い猛り。
「…しょ…く…ん…?」
それには答えず、翔君の熱い吐息だけが僕の首筋を擽った。
それだけで僕は…もう…
なのに、
「感じてるの?」
なんて耳元低く囁かれるから、僕の中心にはどんどん熱が集まっていく。
「智、ここ、手付いて?」
僕は言われるまま壁に両手を着く。
「こ、こう…?」
振り向いた僕の視線の先に、優しく微笑む翔君の顔があった。
「そう、上手だよ」
言いながら、少しだけ反った僕の背中に、翔君が唇を落としていく。
背骨を辿るように、丁寧に丁寧に口づけられる。
そして翔君の両手が僕のベルトを抜き取った。
前を開かれ、下着越しに僕に触れた。
「濡れてるね?」
「えっ、あ、やだぁ…言わないで…」
僕は翔君の手から逃れるように腰を捩るけど…逆効果だったみたい…。