第10章 ♥“おめでた”ですよ? 「アンケート祭り222」
研修医 二宮side
僕は産婦人科医になることを決めた。
何故かって?
それはやっぱり僕が出産を体験したからじゃないかな?
出産って、命懸けなんだよね?
だって僕の赤ちゃんは、ほら今も僕の胸ポケットにいるんだけど、と~っても小さな小さな赤ちゃんだったけど、すごく大変だったんだ。
本当に死んじゃうんじゃないか、ってぐらい痛いし、苦しかったの。
だからさ、これからお母さんになる人達のために、僕はこの経験を活かしたい、ってそう思ったんだ。
それともう一つ、僕が産婦人科医を選んだ理由は、Dr.松本。
僕はDr.松本のことが…
トントン…
「どうぞ?」
「失礼します」
「やぁ、二宮君じゃないか? 今日はどうしたんだい?」
「先生? 僕、先生の赤ちゃん…欲しいの」
「何だって? 私の赤ちゃんを、かい?」
「ねぇ、だめ?」
「おぉ、君…そんな可愛いお目目で見つめないでおくれ?」
「先生の赤ちゃん、ちょう~だい?」
「いくらでもあげようじゃないかぁ」
「うれし…」
「ささ、そうと決まれば”妊活”ですよ、二宮君?」
「か~ず、って呼んで?」
「では、私のことは”ジェイ”と呼ぶんだよ、いいね?」
「うふ、ジェ~イ♥」
もう勝手にやってくれぃ、終わり!