第1章 ♥オイラは美術教師
智side
なんで〜?
ねぇ、なんでなんで〜?
櫻井くんに見られてるだけで、俺のピーがピーしてんの?
それにさ、触りたいのに触れないし…
お尻だってウズウズしててさ…
も、どうしたらいいのか分かんないよ…
「出来た! 出来ましたよ、先生!」
「えっ、見せて見せて?」
これでやっと開放される(;^_^A
櫻井くんが自慢げにスケッチブックを俺の目の前に差し出した。
銀縁眼鏡をクイッと上げて、超自信満々なんだけどさ…
これは一体…何?
ここに描かれているのは、ひょっとして俺、ですか?
だったらヘタッピにも程があるんじゃないか?
大体、俺こんなに丸くないし?
ピーだって、身体よりもおっきい筈ないじゃん!
これじゃぁさ、ピーしか描いてないと一緒じゃんか!
俺の中でフツフツと沸き起こる怒りの感情。
「あの〜、櫻井くん? これは…」
「あ、お褒めの言葉は要りませんか…」
ブチッ…
何が切れた音がした。