第9章 ♦️24時間営業中
雅紀side
俺の上でグッタリする櫻井さんを抱きかかえ、スタッフルーム奥の仮眠室に運んだ。
ソファーベッドに降ろし、汗でへばり付いた前髪を指で梳くと、櫻井さんがフッと笑った。
「相葉君、本当に君はサイコーだよ」
頬を赤く染め、ウットリとした表情を浮かべる櫻井さんの額に、俺はキスを一つ落とした。
「ちょっとここで待ってて下さいね? あのお客さんに感想伝えてこないといけないんで…」
俺は櫻井さんを部屋に残し、急いでレジに向かった。
「お待たせしま…し…た…、あれ?」
もうそこにさっきのお客さんの姿はなく…
自動ドアの方に目を向けると、暗かった筈の外の景色は、すっかり明るくなっていた。
壁にかかった時計で時刻を確認すると、時計の針はもうすぐで6時になろうとしていて…
「もうバイト上りの時間じゃん…」
そろそろ交代の早朝バイトさんがやってくる時間だ。
「あ、櫻井さんあのままじゃ…」
俺はスタッフルームでタオルを濡らすと、それを持って仮眠室のドアをノックした。
「………………」
返事はない。
俺はソ~っと、物音を立てないようにドアを開けた。
櫻井さんは気持ちよさそうに寝息を立てていた。
……下半身丸出しで…(〃ω〃)