第8章 ♥恋のカウンセリング受けてみない?
カルテNo.000 VIP
ようこそいらっしゃいました。
お忙しいのにわざわざお越し頂き、大変申し訳も御座いません。
で、本日はどのようなお悩みで?
私でお役に立てるのでしたら、なんなりとお申し付け下さい。
「まぁ、そんな畏まるな。無礼講と行こうじゃないか」
そうですね。
私もあまり堅苦しいのは、正直苦手ですので。
「うん、実は俺もだ」
そうでしたか。
で、私にご要件とは、どのような?
「あぁ、実はな、俺にも好きな奴が出来たんだ」
ほぉ、それはそれはおめでとうございます。
お相手の方はどんな?
社長のHeartを射止めるなんて、さぞかし素敵な方なんでしょうね?
「ま、まぁな。そこで、なんだが…」
はい。
「その…なんだ、アレだ…うん、アレの仕方を教えてくれ…ませんか?」
アレとは?
アレのことでしょうか?
「そうだ、アレだ。流石、カウンセラーMJだな。これからはお前のことを、“師匠”と呼ぶことにしよう」
そんな恐れ多い…
でも、まあそうですねぇ、こうしては如何ですか?
「お、なんだ名案でもあるのか?」
ええ、私にお任せ下さい。
「うん、頼む」
う〜ん、ではこうしましょう。
今から社長は、社長の想い人…あくまでも仮にですが“じぇい”になって頂きます。
そして私は社長”零治”です。
宜しいですか?
「お、おぅ、いいぞ、始めてくれ」