第8章 ♥恋のカウンセリング受けてみない?
まずは学生時代の話をしながら、相手に少しずつ近づいてみましょう。
例えばこんな風に。
「ジェ、ジェイさんは学生時代何委員だったのかな?」
相手が警戒しないよう、さりげなくですよ?
「私ですか? 私は”保健委員”でした。零さんは?」
ほら、会話が繋がったでしょ?
会話には”きっかけ”が重要なんです。
「俺はずっと”飼育委員”だった」
動物好きをアピールするんです。
動物が好きな人に悪い人はいませんから。
「へぇ、お優しいんですね、零さんて…」
アピールは成功のようですね。
ではここでもう一つ、”アレ”のきっかけ作りです。
ちょっと派手にコケてみましょうか?
スッテンコロリン
「痛たたたた…」
おっと、膝小僧が擦り剥けてしまいました。
これはチャンスですよ?
「大丈夫ですか? あぁ、こんなに血が出てしまって…。私が手当てして差し上げましょう」
これで無条件に素肌に触れて貰えますね?
「じゃ、ズボン脱いでください」
流石”保健委員”ですね。
でもここは一つ勿体ぶってみましょうか?
「やだよ、人前じゃないか、恥ずかしい…だろ…」
照れた表情も、相手にとっては”ツボ”なんですよ?
「人前じゃなかったらいいんですか?」
ふふ、積極的になってしまうでしょ?
「ん、あぁ、まぁ、そうだな」
このチャンス逃す手はありませんよ?