第8章 ♥恋のカウンセリング受けてみない?
カルテNo.3901 櫻井翔
なんともまぁ、堅物で真面目を絵に描いたような…。
ま、こうゆう男こそ、とんでもない悩みを抱えているもんだ。
え~、櫻井さん?
本日はどういったお悩みで?
「そもそもさぁ、俺こんなこと他人に相談なんかしたくないんだよ? でもさ、そろそろ俺も限界っての?来てんだよね」
は、はぁ…。
で、どういった…
「大体アイツ汗かきすぎなんだよね。俺も汗はかくけど、アイツ程じゃないわけよ?」
”アイツ”とは?
「あぁ、俺の恋人? ”雅紀”って言うんだけど、超汗っかきでさ、もぁベッチョベチョなわけ?」
(見た目に反してけっこうなチャラっぷりですね…)
「だからさ、出来れば汗とか気にせずにアイツとさ…」
交わりたい、と…?
「そう。分かってんじゃん?」
えぇ、私も伊達に”カウンセラーMJ”なんて名乗ってませんからね。
「ふ~ん、で、どうすればいい?」
そうですねぇ…。
ではこうしましょう。
今から櫻井さんは、櫻井さんの恋人”雅紀さん”です。
そして私は”櫻井さん”です。
宜しいですか?
「良く分かんねぇけど、いいよ?」