第8章 ♥恋のカウンセリング受けてみない?
「ねぇねぇ、翔くん、何読んでんの?」
まずは相手の読書の邪魔をしないよう、そっと肩口から声をかけましょう。
「ん? 新しく買った小説だよ?」
小説にカバーがかけてありますね?
これはどんな本を読んでいるのか、他の人に気づかれたくない為なんです。
だから、
「オイラにも読ませて?」
思い切ってその本を取り上げてしまいましょう。
「えっ、ちょ、何すんの? 返してよ」
さぁて、どんなお話なのか…って、これは…
「”気象系BL小説”? 翔くんたらこんなのが好きなの?」
意外でしたね。
堅物の彼が、まさか”BL小説”を愛読しているとは。
でもこれはチャンスです。
「翔くんさ、この小説みたいなことしたいの? それとも…されたいの?」
後ろから腕を回してギュッと抱きしめてみましょう。
「してあげるよ、オイラが…」
吐息交じりに囁き plus 耳たぶ甘噛みです。
カプッ
「あん…」
背筋がゾクッとしませんか?
「感じてるの?」
声のトーンはちょっと抑え目で、がミソです。
「…んなこと…それより本、返して?」
振り向いた瞬間、唇を奪ってやりましょう。
思いっきり強引に、”顎クイ”なんかも効果的です。
ブッチュ~
「んんんんん………???」
ペロペロもしてあげてくださいね?