第8章 ♥恋のカウンセリング受けてみない?
カルテNo.118 相葉雅紀
一見、爽やかでいかにもスポーツマンタイプのこの男。
能天気で常に明るく振る舞うこの男にも、恋の悩みはある訳で…
「アイツが興味あるのは、ゲームだけなんだよ…」
ほうほう…
相葉さんの恋のお相手は“ゲームおたく”と…
「どんだけ声かけてもさ、ゲームやってる時は、“集中”っての? しててさ、返事もしてくんないんだよね…」
なるほど…
これは少々手強いかも知れませんね。
「なんとかして振り向かせたいんだよね…」
そうですねぇ…
では、その方法を私は“Dr.MJ”が伝授して差し上げましょう。
相葉さんの性格から察するところ、あなたはこの相手の方に対して、真正面からぶつかって行こうなんて、思っているんじゃないですか?
「そう、そうなんだよ。えっ、でもそれダメなの?」
“ダメ”とは申しません。
ただの、少しばかり“ヒリヒリ感”が足りないんじゃないかと思うんです。
たとえば、そうですねぇ…
ゲーム好きな相手には、あなたの方からゲームを仕掛けてみては如何ですか?
「えっ、例えばどんなゲーム?」
それはですねぇ…
では、私が相葉さんだとしましょう…
ところでお相手のお名前は?
「和也。オレはいつも、“カズ”って呼んでる」
なるほど。
では相葉さん、私はあなたをその“カズ”さんだと思うことにしましょう。