第7章 ♦️逮捕しちゃうぞっ♥♥♥
オイラはおいおいと泣き崩れる翔が不憫に思えて、
「お、おい、翔? も、分かったからよ、もぉ泣くんじゃねぇよ…オイラまで悲しくなってくるじゃねぇか…」
オイラ、“涙”ってぇやつには滅法弱いんだよ…
あぁ、この縄さえ解けりゃ慰めてやれるのに。
「フフ…フハハハハッ…! 大野の旦那、私の涙に騙されましたね?」
へっ?
なに、嘘泣きだったの?
「大野の旦那、アンタ余計な事を知り過ぎたようだね? こうなったら、犯っておしまい、潤!」
「へ〜い、待ってましたよ?」
オイラの身体は布団の上にポーンと転がされた。
「な、何すんでぃっ!」
何とか逃れようと後ずさるオイラの足を、潤の手が掴んだ。
着物の裾が捲れ上がって、赤い褌が…丸見え(〃ω〃)
どうしよう…
このままじゃ、オイラ…
ずん様に…(〃艸〃)
「な〜に一人で百面相してんの? ひょっとして…怖いのかな?」
「んなっ…こ、こ、怖くなんかないやい!」
って強がるオイラの目には涙が浮かんでいる…筈。
もぉ、雅紀早く助けに来てくんねぇかな…(泣)