第7章 ♦️逮捕しちゃうぞっ♥♥♥
「で? なんでオイラこんななってんの?」
悪者をお縄にするのが仕事のオイラなのに、逆にお縄を頂戴するって…どんなん?
おまけに余所行きの着流しはすっかり捲り上げられ、赤い褌がちらほら(´∀`*)
確か、”可愛い”なんて言われて、気ぃ良くしたオイラは…
あぁっ、やっちまった…
しこたま飲まされて…そっから記憶が無ぇ…_| ̄|○
「おい、この縄解きやがれ!」
オイラは肘掛に凭れ掛かって、呑気に煙管を吹かす潤に噛みついいた。
でも、そんなのはどこ吹く風ってぇやつで…
「こら~っ! あっ、そうだおい翔! 翔はいねぇのかっ!?」
「はいはい、ここにおりますよ、大野のだ・ん・な♥」
襖がゆっくり開き、翔がやっぱり人当たりの良い笑顔を覗かせた。
「お、おぅ、翔、これ解いてくれねぇか?」
後ろ手に縛られた手を、クイクイッとして見せた。
縄さえ解いてもらえりゃ、後はこっちのもんだ…
「なぁ、頼むよ~」
オイラは足をちょいと広げて、赤い褌をチラつかせた。
翔の視線が褌に釘付けになる。
でも、
「翔…」
潤の声に我に返る翔。
「いけませんいけません…。そ、そ、そんなの見せられたって私には出来ませんよ?」
くっそ~。
こうなりゃ雅紀が助けに来るまで何とかこの場を凌ぐしかねぇ…