第7章 ♦️逮捕しちゃうぞっ♥♥♥
翔の計らいで、潤の部屋に酒の席が設けられた。
潤はオイラを隣にはべらせ、酌をするよう求めた。
オイラの方が年上なんだけど…と思ったが、ここは仕方ねぇ。
オイラは素直に潤の言う通りにした。
潤は油問屋櫻井の用心棒だ。
超絶色男なくせに、腕は天下一品。
刀握らせりゃ、右に出る奴ぁいねぇってぐれぇだ。
今回の事件、絶対コイツが関わってる筈だ。
あんな切り口が出来る奴、コイツ以外には考えられねぇ。
だが、殺ったのがコイツってなると、翔が絡んでるのは間違いねぇ。
ここはいっちょ、正面からぶつかってみるか?
「ところで潤よぉ、この間まで連れてた色男はどうしたんでぇ? 最近、とんと姿見ねぇけど…」
繰り返し差し出される盃に、酌をしながら潤の様子を伺う。
「なんだいなんだい、焼きもちかい?」
焼きもちなんぞ焼いてねーし…
「相変わらず可愛ねぇ、頬を薄紅色に染めちゃったりしてさ」
べ、べつに可愛くなんて…
「やっぱり? オイラも薄々気付いてはいたけど…やっぱりか…」
褒められれば満更でもない、オイラ(*ˊ˘ˋ*)♪
「よぉし、今日はとことん飲み明かそうじゃねぇか!」
でもって、すっかり本来の目的を忘れてしまったオイラ…
気付いた時には…