第6章 真昼の夜
米屋先輩や駿くんと遊んだ後、風間さんが探していたと諏訪さんに言われたため隊室へと戻る
すると隊員全員が揃っており、全員がこっちを向いた
「どこほっつき歩いてたんだよ、会議始まるぞ」
「えぇ!?会議なんてあったっけ?ごめんなさい風間さん!」
「急だったからな、構わん。始めるぞ」
いつも以上に真剣な風間さんを見ると、一斉に仕事モードへと切り替わる
私達が集中したのを確認すると、風間さんは真剣な顔で口を開いた
「近々、ネイバーの大規模侵攻の可能性があるとの報告を受けた。侵攻の日時は不明だが、迅曰く第一次近界民侵攻以上の数の可能性もあるとの事だ。風間隊も勿論その際には出動することになった」
「あれ以上って…そんなにすごいんですか?」
不安そうな声を上げる歌歩ちゃん…小さな弟達がいるのもあり、余計に心配なのだろう
「出動は別に問題ないんですけど、どうしてそこまでわかるんですか?そこまでの技術はウチにないと思うんですけど」
「例の空閑遊真が所持している、自立型トリオン兵が我々に近界の情報を提供した。今回の敵になる可能性のある国家は、どこも強敵だ…気を引き締めていくぞ」
全員が返事をすると、会議は終了らしく各々やっていた事を再開した
「琥珀」
「はい!なんですか?」
「お前の黒トリガーの使用許可は今回、俺が受け持つ事になった。普段通りの戦い方をしろ」
「了解です!」
風間さんにエールまで送られ、一気にやる気があがった私を見て士郎が呆れたようにため息をついた
「琥珀、宿題やったの?」
「き、緊急事態だからそんな事やってる場合じゃ…」
「まだ緊急事態になってないから宿題できるよ。ほら出しなよ」
「わーい士郎教えてくれるの?ありがとー数学なんだよー」
「教えるわけないでしょ、歌川が教えてくれるよ」
「お前が言い出したんだろ…はぁ、わからなかったら聞けよ」
「ありがとー二人とも!」
宿題を作戦を立てている机に宿題を広げると、自然と両隣に座ってくれる二人に自然と笑みが零れた