第12章 なんで俺じゃないんだ
「ホントに二人とも無事でよかったよ。」
雅紀が言うと
「うん。 ホントに・・
おおちゃんが無事でよかった。」
と言うと翔はもらった花を見つめながらにやけた。
「・・・」
そんな、翔の顔を見ながら雅紀は
大野先生が目を覚まして病室へと行った時の事を思い出しながら自分の手を強く握りしめていた。
「あっ、 ってか制服ってことはすぐもう仕事に行くんでしょ。
なんか制服めっちゃ似合ってるよ。
今度、お店にも二ノとかと食べにいくからね。」
「ああ。 ありがとな。
それじゃ、気をつけて帰れな。」
そう言って手をふると雅紀は車に乗り去った。