第4章 新たな一歩
階段を下りて学校方角に歩きだすと前方に満面の笑み で手を振る二宮が見えた。
『おはようございます!』
『…はよ。 朝から元気だね~ 二ノくん…』
『はい! 翔さんもしかして朝苦手ですか?
俺も実は低血圧で苦手なんです。』
へぇ。 そのテンションで苦手なんだ?
でも……なんだか本質的には違うんじゃないかな…そんな事を感じながらも
『あぁ。 俺、気が向いた時しかずっと学校行ってなかったからさ。
今日も二ノが来なかったら行ってなかったと思うわ』
学校に向かいながら翔がいうと
『知ってますよっ。
知ってて迎えきたんです。』
とまた笑顔になる。