第6章 愛の悲しみ
小刻みに震える足を割開き、その間に身体を滑り込ませた。
敢えて中心には触れず、内腿を執拗に撫でながら、緩々反応を示す部分の周囲を舐め回した。
「ココ、こんななってんのに、何が嫌なの?」
言いながら、先端を指で弾く。
「…んぁ…っ…」
腰とベッドの間に手を差し込み、腰だけを浮かせた格好にすると、勃立した中心を口に含んだ。
唾液を絡ませながらジュルッと音を響かせながら上下に扱く。
「…あ、ん…も、やら…っ…んん…!」
羞恥に歪んだその顔が、蕾に指を突き立てた瞬間、苦痛の表情に変わる。
「ね、おねが…い…も、苦し…」
見開いた目の端から涙が零れた。
「綺麗だ…」
俺の腕の中で、苦痛と快楽の狭間で乱れ揺れながら喘ぐ智は、とても妖艶で綺麗だ。
もう誰にも見せない…
「智…誰にも渡さない…!」
口で前を刺激し、感情のままにより深い所に指を押し進めた。
「ひっ…あ、…っん…ん…」
智の身体が大きく仰け反り、口の中に脈打ちながら吐き出される智の熱。
「愛してるんだよ、智? ちゃんと分かってる?」
意識を飛ばし、深い眠りに落ちて行く智の頬を撫でる。
触れた先から智の温もりが伝わる。
「あの人…翔さんはこんな智を見て、どう思うんだろうね? 」