• テキストサイズ

Pentagon【気象系BL】

第4章 G線上のアリア


ふと昔の記憶が蘇る。

俺達はいつも5人でいた。

楽しいことも、悲しいことも、いつも5人で分け合ってきた。

時にはバカやったりもしたけど、それも今となってはいい思い出だ。

個性も育ちも違う俺達が、“友達“ って呼べる関係になるのに、大したきっかけも理由も必要なかった。

結ばれるべくして結ばれた絆、って言ったらカッコよすぎるかもしれないけど。

ま、敷いてあげるなら、まーくんの明るさが5人を引き合わせてくれたのかも知れない。

じゃなきゃ、俺みたいなヤツがこの5人の中にいられる訳がない。

翔ちゃんも、潤も、まーくんも…みんなキラキラしてた。

でもその中で、大野さんだけはちょっと違ってた。

いつもボーッと、何考えてるのか、さっぱり分かんない、おじいちゃんみたいな人…それが俺が受けた大野さんの第一印象。
/ 297ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp