第3章 ジムノペディ
潤の部屋を飛び出した俺は、和の部屋を訪ねた。
和とは幼稚園からの幼馴染み。
高校卒業後もお互いの家を行ったり来たりで、お互いの部屋の合鍵も持ってる。
そして気がつけは幼馴染み以上の関係になっていた。
俺は和のことが好きだったし、和もまた俺のことが好きだと言った。
和は昔からゲームが好きで、寝る間も惜しんでゲームに没頭することも少なくはなかった。
そして就いた職がゲームクリエイター。
ゲーム好きな和にはもってこいの仕事だ。
和の仕事は自宅で出来ることも多く、余程でなければ家を空けることはない。
俺は潤と関係を持った後、必ずと言っていいほど和に会いに来る。
潤と繋がって出来たささくれを、和に癒して欲しくて…