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Pentagon【気象系BL】

第13章 ひとりじゃないさ


十分に解れたとはいえ、異物を受け入れるのはやはりそう容易いことじゃなくて…

背中に回した手に力が入る。

半分を飲み込んだところで翔君の腰が止まる。

「翔…く…」

言いかけたところで翔君の唇が次の言葉を塞ぐ。

有無を言わさずこじ開けられる唇の隙間から、少々乱暴に押し入ってくる舌先が俺の舌を絡め取る。

「ふっ…ん…はっ…ぁ…」

キスだけで全身の力が抜けて行く。

その隙をついて翔君が腰を進めた。

「…っ! ん、んん…んぁっ…はぁ…はぁ…」

「全部入ったよ…?」

「…あぁ…うれし…っ…」

漸く一つになれた喜びに、俺の目から涙が零れる。

それを翔君の唇が吸い取った。

「泣かないで?」

「だって…こんな日がくるとは思ってなかった…から…」

込み上げてくるものを止められない。

「俺だって…」

俺の頬に落ちる滴。


やっぱり翔君、泣き虫なんじゃん。


「ね、きて…?」

背中に回した手を解き、翔君の頬を包む。

翔君の顔を引き寄せ、頬を寄せる。

「俺を翔君でいっぱいにして?」

耳元で囁き、そっと頬にキスをする。

「ふふ、言われなくてもしてあげるよ…」

翔君が上体を起こし、俺の両足を抱え込む。

俺の中の翔君が少しだけ引き抜かれ、そこから一気に最奥目がけて突き上げて来る。

「ひっ、あっ、あん…あっ、はっ…あん…」

腰が逃げれば引き寄せられ、何度も何度も突き上げられる。

その度に俺は首を仰け反らせ、行き場を無くした手がシーツを掴んだ。
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