第2章 革命
数日もすると、次々返信の葉書が俺の元へと届いた。
恩師のたっての希望もあってか、半数以上が出席に、マルかついていたが、中にはどうしても都合がつかず、欠席にマルを付けた者もいた。
でもその中に、彼からの葉書は無かった。
理由は分かっていた。
探偵を雇って、彼の身辺を調べさせたから。
調査報告書には、
数日前にバイトを辞め、アパートの家賃も滞っている、と…
つまり金にこまっている、ってことだ。
そして俺が何よりも驚いたのが、彼は高校卒業後、誰とも恋愛関係にならなかったこと。
彼はずっとただ一人を想い続けていたんだ。
あれから数年経った今でも、彼の心は手に入らないのだ、とこの時俺は悟った。
ならば俺は強引にでも彼を奪うだけ…