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いつも貴方がいた【気象系BL】

第13章 幸福



〔櫻井side〕

夕べはいったい何時まで
ニノを攻めたんだっけ...?

最後は時計なんか見ないで、
そのまま寝ちゃったのかなぁ...

ニノが俺の下で、甘い声で鳴けば鳴くほど、
もっとその声が聞きたくて、
ニノを追い続けてしまう。

俺と比べて、線も細くて、
体力もないニノのこと、
もっと大事にしてやらなきゃ..って、
思うけど...

つい欲望に負けてしまう。
俺は常に攻めだから、
受けのニノの負担は、
実際の所想像でしか分からない。

でも、女性の身体と違って、
本来の目的とは違う用途で
使っているんだから、
どこか無理がかかるのは、当然だろう。

優しくしてあげたい、って、
ベッドに行くまではいつも
思っているんだけど...

(カズ...ごめんな...)

可愛すぎる寝顔を見ながら、
その柔らかい頬にそっと触れた。

ニノは、微睡みの中で
微かに眉を動かしたが、
また夢の中に戻っていく。

(カズ...次はきっと、優しくするよ。
カズが少しでも苦痛を感じることは、
絶対に...しな..い.よ...)

俺は、誓い終わる前に、眠りに落ちた。
ニノの頬に触れたまま、幸福の中で。


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