第12章 誤解
俺たちは、リビングに移動し、
鍋を食べた。
翔が俺の機嫌取りでも何でもいい。
やったこともないのに、
頑張って作ってくれた...
それだけで、胸がいっぱいになった。
「今度は俺が片付けるから、
翔、お風呂入っていいよ。」
櫻「サンキュー!!」
(なんか、俺、奥さんみたいじゃね??)
そう思っただけで、赤くなるのが、
我ながら笑える。
洗い物をしていると、
髪を拭きながら翔が風呂から出てきた。
翔はバスタオルを腰に巻いただけで、
キッチンに来て冷蔵庫からビールを出す。
翔のキレイな背中が俺をドキドキさせる。
そんな俺を後ろから抱きしめて、
翔が耳元で囁く。
櫻「...カズも入って来いよ..片付け、
明日やるから...♪」
「でも...後、少しだし...」
櫻「..はやく....シよ♡」
予想していたその誘いなのに、
俺は耳まで赤くなる。
「翔のエッチ.....」
俺は翔の腕から、
逃げ出し風呂に逃げ込んだ。