第12章 誤解
ぎこちない動きで、玉を投げたが、
結果は、ご想像通り赤ピンはgetならず、
会場からも『ああぁ~...』の渦。
天の声の人「櫻井さん!!
残念な結果ではありましたが、
2人の息はバッチリでしたね」
櫻「はい!!二宮さんとの気持ちを
確認できたたけで、満足です!!!」
会場から、今度は『フゥ~~~~♡♡』
の声。
それに応えるように、
翔は俺の肩に手を置き、
会場に向かって優雅に手を振りながら、
階段を下りた。
俺は、最早、こーいうとき、
どーいうリアクションが
正解なのかも分からなくなっていたが、
笑いながら、上目遣いに翔を見ていた。
知ってるよ。
いつも以上の大爆笑で相葉さんが
手を叩いてたことも///
松潤のニヤニヤも///
楽屋で感じていた、モヤモヤは
この時点で、なくなりつつあったけど、
俺の気も知らないで、
いつもと変わらない翔が
少し憎らしかった。