第12章 誤解
そんな俺に気付いてくれたメンバーがいた。
松潤だ。
ソファーで、翔のことが気になってるのに、
見ないようにしている俺の肩を、
松潤が黙って抱いてきた。
驚く俺に、
松「なかなか、難しいよね...」
と言ってきた。俺はわざと、
「なんのこと??」
と惚けた。それには答えず松潤は、
松「普通に、っていうのが
一番難しかったりするんだよね...実は..」
と言い、俺の肩をポンポンと優しく叩いた。
ヤバい...優しくしないでくれ////
松潤の言葉に思わず、泣きそうになる。
そんな俺の顔は見ずに、
松「俺たちにお構いなしで
イチャイチャしない、ニノと翔さんだから、
俺は応援したくなる...
ゆっくり、やってけば、
それでいいと思うよ。」
松潤の言葉が心に染みて、泣けてきた。
それに気付いて、翔が近くに来た。
櫻「どうしたの?
ニノ...松潤に何か言われた??」
俺を覗き込む翔の顔が、
あんまりきれいな瞳過ぎて、
俺は意地を張ってしまう。
「何でもない...!!俺、トイレ//」
たまらず、ソファーから立ち上がり、
楽屋を出た。
きっと、翔はキョトンとした顔で、
俺を見送ってるんだ。
(はぁ...自己嫌悪...翔は悪くないのに..
自分のこと、ホントにイヤになる。)