第34章 輝くライトの中へ
やきもち、妬きたくない。
割り切らなきゃ///
だってこれは仕事だし。
別にどうってことない...
だって、あれは、あくまでもダンスだし...
気になんかなんな..い...
「ふふふっ、翔ちゃんの顔( ◠‿◠ ) 」
大野さんに吹き出され、
自分がどんな顔をしていたのか?
慌てて頬を撫でてみた。
「あれはさ、ファンの子たち、大喜びだね~、きっと...松潤のアイディアなのかな~?」
そう独り言のように、俺のことはちらっとも見ないでそう言う大野さん。
....確かに..
あれは...あの縺れっぷりは、ヤバいだろ~...?
ファンじゃなくったって、大騒ぎだろ~?
あんなの見たことない...
あんなやらしい...じゃなくって、
色っぽい...(-_-;)
もう、目の前の二人から目が離せない...
絶妙なタイミングで変わっていく、組体操?のようなペアダンスに、二人とも必死で...
身体全体を使うから、カズも相葉くんも汗だくで...
頬に張り付く髪の毛が...
......エロい...(;一_一)
早く気付くべきだった。
キッチンで、カズが鼻歌を歌っていた時に。
「何の歌~?」
って聞いたら、
相葉くんとのユニット曲だって。
その日に録ったらしくて。
「へえ~、スローなナンバーなんだね」
なんて、気楽なこと言ってた俺は、まだ歌詞の内容を全く知らなかったんだ。
その時はまだ...
その後のリハーサルで初めてちゃんと聞いて、
『えっ??』
って思ったのは正直な感想だ。
だって、同棲しているカップルの歌にしか聞こえなかったから...
...こんな曲だったのか!?
そう思ったけど。
心の中は、オロオロしてたけど。
顔では平静を装っていたんだ。