第34章 輝くライトの中へ
【 ニノside 】
全く...相葉さんと合せるのも至難の業だよ~。
今までは代役立てて、別々に練習していたから。二人で合せたのは今日が初めてだった。
どうだったか、翔に感想を聞きたかったけど、
次が翔と松潤のユニットのリハだったから、すれ違いで...
俺は、仕方なくペットボトルで喉を潤しながら、翔と松潤の様子を見ていた。
....カッコいい..交互に被せる様に歌うところも、
掛け合いのラップも...
あっ!!何か肩なんか触りあってるし...('ω')
...ズルいな...あの感じは、二人じゃないと出せないかも。なんだか凄く、画になってる...
どう背伸びしても...俺には無理、かも...
そう思いながら観る『翔潤』は、俺には眩しくて...
そんで、少し...いや、かなり...
悔しかった。
今回のユニットは、ファンありきで決まったことだから。
ファンの子たちが喜んでくれるのってなんだろ?
っていうところから始まった訳で...
初めに決まったのがこの二人のユニットだった。
仕方ない...
割り切るしかない。
そう思った。
だって、需要があるんだから...
求められてるのは、俺と翔じゃなくて、
松潤と翔の絡みなんだから...
俺は、顔では平気な振りしながら、心の中では涙涙で、翔と松潤の掛け合いを見つめていた...
「この二人カッコいいよね~♪」
俺の気持ちも知らないで、心無いその言葉がムカついたから、じろりと睨むと、相葉さんは慌てて目を反らせた。
......ああ~///
もう、見たくないよ~(´;ω;`)
こんなイチャイチャしたヤツ...
先が思いやられるよ...
俺は大きなため息を吐いた。