第32章 ティンクとピーター夜の事情
【櫻井side】
風磨とは、大学の後輩ってこともあって、
この頃急接近したんだ。
っつってもさ、ほんとに弟、って感じで。
『兄貴、兄貴』って懐いてくるから、
可愛くって...
初めてあいつからメールもらったとき。
なんか、とっても丁寧で、
ちゃんとしてるから、
『へぇ~...そーなんだ..』ってさ。
俺にずっと、憧れてて、
目標なんだとか言われちゃうと、
やっぱさ、嬉しいじゃん?
可愛がってやりたいって、
...あっ、別に変な意味じゃないよ!
↑誰も、なんも、言ってないけど//
んで。
入学のお祝いに、って。
時計を、買って渡した。
まあ、プレゼントっていうには、
結構高価なちゃんとしたやつ...
渡すと風磨はすげー喜んだ。
風磨「いいんですか?これ、超高いやつ、ですよね?
俺が貰っちゃっても、いいんですか??」
「いいってば。値段のことなんか、
こういう時は言わないんだよ!
〝嬉しい”ってもらってくれれば
それが俺も嬉しんだから...」
風磨「俺の宝物にします!!マジで、
死ぬほど嬉しいっす///」
「死ぬなよ~笑」
もちろんね、ニノには事前に話したさ。
後で分かったら、面倒だからね...
風磨には言わなかったけど、
A・RA・SHIの作詞をしてくれたのが、
風磨の親父さんだから...
風磨には関係ないっていえば、そうだけど..
今の俺らがあるのも、あの曲のお陰で、
今でも俺らにとって、すげえ大事な曲に
なってるわけだし...
そんな感謝も少しだけ、
込めさせてもらった。
それをニノには、話してた。