第31章 その後…
〔二宮side〕
翔さんが、今度は後ろから、
ゆっくり俺の中に入ってくる。
その感覚を、息を吐きながら受け止めた俺は、
身体の芯が、焼けるように熱く、疼くのを感じていた。
櫻「..ああぁ...」
奥までたどり着いた翔さんが、声を洩らす。
膝が震え、俺はベッドに顔を着けた。
櫻「動くよ...」
そう言って、彼がまた、律動を開始すると、
粘着質で卑猥な音が、俺の耳に届く。
......彼と、
翔さんとひとつに繋がっている。
その事実に、心と身体が満たされていく。
......彼のことが、好きだと思うだけで、
涙が溢れてくる。
愛されているんだ、と....、
そう改めて感じることが、
今、
俺の全てを包んでいた。
.......
「...あっ..あっ..しょお..イき...そう」
櫻「イって....カズ...」
俺の言葉に、彼は更に俺を追い詰め、
深く、激しく、打ち付ける。
「....あああっ//////」
俺は、二度目の欲を吐き出し、脱力する。
櫻「まだだよ....」
翔さんは、俺の腰を抱え上げ、
今、絶頂を迎えたばかりの俺自身に手を添える。
「あっ!...ヤメ...」
敏感になりすぎているソレへの刺激は、
俺の脳髄まで届く。