第31章 その後…
くすぐったくて、翔さんの手から逃げようと、
つい、いつもみたいに脚を広げちゃうと、
チラッと見えた俺の股間に、慌てたように、確認しようとした彼の目に映ったのは....。
....そう。そこには、もちろん、
苦労して着けた、ガーターベルトに、
シルクの、あれ.....。
彼の目が釘付けなのに、
どうしていいのか、分からなくて、目を伏せる。
櫻「...下着は...やだって..さっきは...」
あんまりエロいからかなぁ...。
しどろもどろの翔さんに、自分でやっといて、
耳まで真っ赤な俺...。
「...だってさ、...翔が..喜ぶかと、思って..。」
櫻「喜ぶとかのレベルじゃない。
....もっと、よく見せて..。」
更に俺の脚を広げてくる彼に、慌てて膝を揃えて、
「ねえ。折角こんな格好したんだからさ、
ゆっくり、楽しもうよ♪」
そう言って、彼の首に両手を回すと、
その顔はみるみる赤くなり、
俺をみる目は、潤んできた。
( 感動してんの?...そーいうとこさ、
可愛すぎでしょ❤ )
櫻「えっと....」
我に帰った翔さんは、首の聴診器を思いだし、
櫻「君かな?胸が苦しいって言うのは..?」
「いきなり始まったの?」
笑う俺に、真顔で、
櫻「まずは..胸の音を聞かせてね。」
俺の言葉は、さらっと流して、小芝居を続ける翔さんに、俺も合わせることに。