第31章 その後…
〔二宮side〕
俺を困らせたバツだよ。
俺は、彼の胸にはっきりわかるキスマークを着けた。
翔さんは、少し困った顔をしたけど、
「俺にも、着けて。『翔の物』って証。ここに...」
そう、甘えたように言うと、彼は笑いながら、
櫻「そんなのなくても、俺のもんだけどさ...。」
と言って、俺の指差した先に花を咲かせた。
「うふっp(^-^)q」
ニッコリする俺に、
櫻「バーカ♥」
そう言ってテレる彼に、キュンキュンした。
「ねぇ、キス、しよ♪」
そう言って、俺のキスマークと彼のそれをくっつけて、擦り合わせた。
すると当然、ふたりの肌と肌は密着し、
お互いの乳首どうしが擦れあった。
櫻「...んっ////」
予想外に彼から上がる甘い声に、
「翔、エロッ♪」と言うと、
睨んでから、首筋に歯を立てられた。
こんな風にさ。
ふたりだけの戯れ事が、
甘い夜を奏でてく。
翔さんと一緒に過ごす時間が、
堪らなく大切だって、実感できるんだ。
街は新緑が目に眩しい季節。
そんな季節が、俺たちのスタートなんて、
ちょっと嬉しい。
生命の伊吹に溢れている今、このときに。
俺たちふたりの歴史は、またひとつ、
大切な1ページを記した。