• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第31章 その後…


二「翔は、何にも分かってないよ!
大体さぁ、好きな人と、こんなにいつも側にいて、
『はい、今日から好きじゃありません』なんて、
そんな器用なこと、出来ると思う??」

「...カズ...」

その剣幕に圧倒される俺に、ニノは尚も続ける。

二「ましてや、あの人がそんな割りきって出来ると思うの?...俺は、...
まだ、好きだって、思ってる..。」

少し思い詰めた顔のニノを、強く抱き締めると、

「たとえ、そうでも...、
あの人は、俺たちを祝うつもりで、1個1個、
書いてくれた...。
俺は、...俺たちは、それを無駄にすることは出来ないんだよ。

あの人に、出来ること..それは、俺たちが幸せであること...。それしかないって、俺は、思うよ。」

二「...翔..」

ニノの瞳は、キラキラと俺を映していた。

「だから、智くんのことは、誰かと幸せ見つけてくれって、祈ってるよ。」

二「...翔...」


すると、ニノは閃いたとばかりに顔をパッと輝かせ、

二「翔がさ、カッコ悪くなれば、いいんだよ!
もっと太って、髪は、クルクルにする、とか。」

....なんだよ、そんなこと...


ニノの『グッドアイディア』に笑いがこみ上げた俺は、
「じゃあ、聞くけど?
カズは、俺がそうなったら、嫌いになるんだね?」

二「えっ!?」

焦るニノに、俺は追い討ちをかける。
/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp