• テキストサイズ

いつも貴方がいた【気象系BL】

第31章 その後…


〔二宮side〕

何度経験してても、この瞬間は、ドキドキする。

目を閉じて、彼の唇が落ちてくるまでの数秒間が、俺にとって、まさに、『至福の時』

彼の、柔らかくて肉厚の唇が、
俺のそこに触れたその時、

俺の中の、細胞の全部が、
幸せだって、総毛立つ。

強く押し付けられた唇を、俺も激しく迎える。

自然と開かれた隙間から、彼の舌が入ってきて、絡めとり、吸い上げるのは俺...。

「...あっ...んんっ....」

俺の声が、甘い喘ぎに変わったのを確認した彼は、追い掛ける俺の唇を離し、少し笑って抱き上げた。

「...翔..」

俺は、彼の首筋にしがみつく。


スイートのベッドルームは、
いつもより離れているから、

櫻「遠ーいわ!!」

キレた振りをする彼に、俺が笑うと、
翔さんも、俺を見つめたまま、笑った。


....いつも...
彼のこんな笑顔に、俺の胸はキュッとなる。

......

彼が好きだと思うだけで、涙が溢れそうになる。
そんな俺のこと、分かっている翔さんは、


櫻「なきむし。」

と目を細めた。

その顔に、俺はまた、泣きそうになるんだ。


/ 597ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp