第31章 その後…
〔二宮side〕
束になった糸には、それぞれ、
小さいビニール袋がついていて、
中には、黒い種が、いくつも入っていた。
俺が、見ていると、
大「それね、ひまわりの種だよ。」
松「どんな場所に降りても、そこで大きな花を咲かせるように....。どんなところでも、太陽を向いて、咲ける花....」
櫻「ひまわりかぁ...」
相「俺たちも、そうでありたいよね!って、
松潤がさ...。」
「松潤....。」
俺は、もう言葉が出ない。
松「はいはい、じゃ、お願いします!」
俺と翔さんは、顔を見合せた。
翔さんの綺麗な二重が、細められて、
ゆっくり近づいてきて...。
唇が触れあった瞬間、
赤と黄色の風船たちは、
青空に舞い上がった。
彼の手が、俺の腰をしっかりと抱き締めてくれ、
俺たちは、空に吸い込まれるように飛んでいく風船を、いつまでも、見ていた。
相「さっ!パーティーといえば、ご馳走でしょ♪
みんなで食べようよ!」
相葉さんの言葉で、みんな部屋の中に入っていく。
優しい笑顔で俺を促す翔さんに、
俺は、堪らず、抱きついた。
「幸せに...なろうね。」
そういう俺を、きつくきつく、抱き締めてくれた翔さんは、俺の耳元で、
櫻「カズ、愛してる。幸せになろう!」
と言った。
それでまた、涙がこぼれ落ちた。