第31章 その後…
中から、顔を出したのは相葉さん。
彼は、黒いスーツをビシッと着こなしていた。
相「待ってたよ♪
そこで、10秒数えてから、入ってきてね!
10秒だよ!10秒!」
何度も念を押した相葉さんは、俺たちを残して、急いで中に入ってしまった。
ドアを入ったところで、俺たちは顔を見合せた。
櫻「何?...カズ、何か聞いてる?」
「いや...、俺は、何も...」
それでも、言われた通りに10秒、
ふたりでカウントし、
不安な気持ちのまま、俺たちは中に入っていった。
.........!!!!!!
広々としたリビングには、
数えきれないほどの、風船が...。
その色は、
赤と、
黄色の、
2色.....。
驚いて言葉が出ない俺たちに、
立て続けにクラッカーが浴びせらせた。
3人「結婚、おめでとう!!」
黒いスーツの3人からの突然の言葉...。
櫻「.....えっ?」
俺も、翔さんも言葉が出てこない。
松「ほら、もっと、こっちきて!」
松潤に連れられ、部屋の真ん中に...。
そこには、小振りの風船と色とりどりの花で作らた、小さなステージがあった。
俺たちは、松潤に促されて、
戸惑いながら、その上に登った。