第31章 その後…
〔櫻井side〕
「これって....。」
大「そう。ふたり、結婚式、してないでしょ?
だから、俺たちで、やろうってことになったの。」
相「オシャレなガーデンパーティーにしたかったけど、やっぱ、難しくって...」
松「略式だけど、一応、人前式。
俺たち3人の前で、永遠の愛を、誓ってよ♪」
「みんな...」
二「......」
ニノは泣きそうで、言葉が出ない。
松「えっと。」
松潤のかしこまった咳払いを合図に、
俺たち5人の『結婚式』は始まった。
相「最初に、松潤編集のVを観てください。」
部屋の大きなテレビに、
俺とニノの写真が、次々に映る。
デビューした頃から、
少しずつ成長しながら.....。
笑い合うふたり、
じゃれあうふたり、
寄り添って眠るふたり、
見つめ合うふたり、
手を繋ぐふたり、
.........
その枚数は、半端な数じゃなく、
それは、まさに、
そのまんま、俺たちの歴史...。
若かった俺たちが、
少しずつ、大人になっていくのを、
感動と、
少しの気恥ずかしさとで、
観ているうちに、
ニノはもう、ポロポロ涙を流していた。
俺は、その手を、
強く握った。