第30章 エピローグ
〔櫻井side〕
新しい生活が始まった。
今までとは、一緒にいる...、っていう意味も、違ってくる。
ニノとふたりで、
この先もずっと歩いてく。
愛し合うのも、
喧嘩するのも、
笑うのも、
泣くのも、
これからはふたりで紡いでいく。
何があっても、
繋いだ手を離さないように、
永遠に、一緒にいる...。
「カズ...」
二「ん?」
コーヒーを入れながら、ニノがこっちを見る。
「カズ......」
二「.....翔♪」
今度は、マグカップをふたつ持って、
ニノが俺の隣に座る。
「しあわせになろうな、おれたち...」
二「...うん。」
ニノは、俺の肩に頭を預けてきた。
二「俺が、翔のこと、絶対にしあわせにするから。」
「あのさ、」
二「翔は、ここにいてくれるだけでいい。それだけで、俺は幸せなんだから。」
(...ニノが言うのは、いつも、こんな感じで、俺の比護欲を満たしてくれる....だから...)
何度だって言うよ。
「カズ...、あいしてる。」