第29章 永遠
〔二宮side〕
正直なところ、身体はキツいよ...。
明日のためにはこの辺にしといた方がいいことくらい、分かってるよ...。
でも.....。
だけどね。
心が、彼を欲しくて仕方ないんだ...。
『愛してる』って
何度も囁いて貰ったけど、
何度も繋がっては、果てたけど、
それじゃ足りない...。
もっと、抱いて欲しい。
俺の中、隙間なんてないくらいに、
...貴方でいっぱいにして欲しい。
.........
俺のそんな申し出を、
断るはずのない翔さんは、
一旦、身体を少し離してから、
俺を組み敷いて、
顔の両側に手を付き、
櫻「じゃ、遠慮なく。」
とゆっくりキスをした。
慣れたはずの彼の唇に、震える俺...。
どうしちゃったの、俺は...。
......
滑り込んでくる翔さんの舌を迎え入れ、激しく絡めると、彼の口からも、甘い吐息が漏れる。
激しく唇を重ね合いながら、
俺は翔さんの身体を引き寄せ、
自分から密着させた。
吐き出したばかりの俺自身と、
彼のソレとが擦れて、
その刺激に、思わず矯声が漏れてしまう。
激しく、
動物みたいに求め会うセックスは、
いつもの俺たちとは、違っているわけで...。
そう思う気持ちが、俺を更に興奮させた。