第29章 永遠
〔櫻井side〕
ちょっと悪戯けが過ぎたかな...。
ニノが、結構いっぱいいっぱいなの、
分かってて、しつこく攻めちゃった...。
俺の悪い癖、だよなぁ...。
いつもニノに、『意地悪だ』と言われるのは、
こんなところだ。
でも、今日のニノは、最中も責め言ひとつ、
言わなかった。
二「もっときて。...奥まで、早く..」
おいおい...。
ニノのそんな台詞、滅多に聞けないでしょ!
スマホで、録音しとかなかったのは、
最大のミステイクだよ!
.......
二「...しょお...もっかい、....しよっか?」
「えっ?だって、もう、キツいでしょうに..。」
ニノは、短い間に、何度もイッた..し...。
俺は、うつ伏せるニノの背中をトントンと軽く叩きながら、向こうを向いているので、表情は見えない彼に、言った。
「今日はさ、付き合ってくれて、ありがとね。
予想以上に、ドキドキしてさ...。
もうホント、ヤバかったよ。」
すると。
ニノは、こちらに向き直って、
二「ドスケベ翔!」
と俺を睨んだ。
「ドスケベ..、嫌いじゃないくせに。」
二「好き!大好きだよ!....だから。
......シよ♪」
潤んだ瞳で俺を真っ直ぐに見つめながら、
そう言ったかと思うと、
ニノの方から、激しく口づけてきた。
「んっ!..ぁあ..んん..」
ニノの急な逆襲は、一気に俺の脳を痺れさす。