第29章 永遠
〔二宮side〕
膨れっ面の小学生を宥めるように、
翔さんは、メンバーの前なのに、
俺の頭を少し乱暴に何度も撫でながら、
櫻「この間のテレビ誌の取材の時、
松潤に話したんだよ。
写メも見せてね..。
あんまりすごい部屋だから、
ちょっと興奮しちゃってさ~。
そん時も、ニノは絶対やだって
言うよね...って。」
松「そんで、翔さん、俺にどうか、
って言うんだけど、
ふたりが揃って初めて手を出せるマンション、
俺なんかに、どうこう出来る訳ないでしょ!
って。そーいうことよ。」
大「そんなすげーの?」
松「すごいのレベルが違うよね...。」
櫻「あれは、成功者しか住んじゃいけない感じ。」
なんかさぁ...。
この状況、ふたりが大人で、俺だけ、
残念なくらいガキじゃん...( ノД`)…
相「俺も見たいよ!見るだけでもいいから、
連れてってよ~。翔ちゃん!」
櫻「鍵、返しちゃったよ。」
相「えー!なんだよ~...」
大「相葉くんの家じゃないじゃん..」
(よかった...、ここにもガキが居て...。)
すっかり翔さんに凭れる格好の俺は、
こっそり彼の横顔を見上げた。
それに気付いた彼は、
空いている方の手で俺の鼻を摘まんで、
櫻「引っ越し済んだら、
みんなを招待しますか。」
と、いつもの太陽みたいな笑顔をくれた。