第7章 夢現
「こっちにおいでよ」
俺は自分の隣に座るように促した。
ニノは「うん...」
とちょっとテレながら寄り添ってきた。
「映画、よかったよ...」
ニノ「観てくれるなんて、
思ってなかったから...」
ニノは俺の顔を見ずに言った。
「観るに決まってるだろ~!!
このタイミングでっていうのは、
急だったんだけどね~..
松潤がね...行こうって...」
ニノはコーヒーのカップを
両手で包むように持って、静かに言った。
ニノ「正直さぁ...翔さんは、
どう思うんだろう...って
俺の...その..、
あーいうシーン...とか...」
フーッ...
俺は小さく息を吐いてから
言葉を選んで話し始めた。
「ニノの裸なんて、今まで散々見てるくせに、
なんだろ...直視できないっていうか...
ドキドキして...って、中学生か!!
って、自分で突っ込んでたよ...
腹んなかで....」
そう言って笑う俺のこと、
ニノはじっと見てた。
その目に、俺の中で何かが
『パチン』と弾け飛んだ。
「あーもー////...正直に言う!!!!
俺に見せたことない、ニノの顔に、
おかしくなりそうだった!!
...めちゃくちゃ妬けた!!」
遠まわしに、確信に触れないで
話すのに、我慢できなくて...
俺は、そのまんまぶつけた。
ニノは、カップを置いて、
俺の腕の中に滑り込んできた。
「...すっげー嬉しい!!」
気がついたら、
上目遣いに俺を見ながら言うニノの
唇に自分の唇を重ねていた。
舌を絡め合い、ニノの両頬をしっかり
挟んで、息をするのも忘れるような
キスをした。
ニノが、潤んだ目で言う。
「...翔さん...抱いて...」